長崎の中心部に、2024年10月にグランドオープンした長崎の新ランドマーク、長崎スタジアムシティを満喫するための魅力と、訪れた際の楽しみ方をご紹介します。

長崎スタジアムシティ建設の経緯
長崎スタジアムシティは、通販大手であるジャパネットグループが主導し、長崎市の中心部にスポーツを核とした新たな街づくりを目指して立ち上げられました。
プロジェクトの発端:三菱重工業工場跡地の活用(2017年頃)
プロジェクトのきっかけとなったのは、長崎市の中心部にあった三菱重工業長崎造船所幸町工場跡地の活用です。
- 土地の取得
ジャパネットホールディングス(長崎発祥の企業)は、同工場の閉鎖に伴い三菱重工業が公募した跡地活用事業に応募し、優先交渉権を獲得。JR長崎駅から徒歩圏内という好立地の土地を取得し、開発をスタートさせました。 - 民間主導の複合開発
これまでの日本のスポーツ施設建設の多くは自治体が所有・運営する公共事業でしたが、長崎スタジアムシティは、ジャパネットグループが建設・所有・運営の全てを担う民設民営の複合開発として計画されました。
目標と理念:「スポーツを核とした地域創生」
ジャパネットグループは、このプロジェクトを通じて、長崎の長年の課題である人口流出や、主要産業であった造船業の衰退に伴う地域経済の活性化に取り組むことを目標としました。
- 感動とビジネスの両立(スタジアムが街)
サッカースタジアム、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスを一体化することで、試合がない日でも人が集まる、持続可能な収益モデルの確立を目指しました。 - 平和の発信
サッカースタジアムの名称を「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」とするなど、「スポーツを通じて長崎から世界へ平和のメッセージを発信したい」という思いが込められています。
クラブ設立と施設の具体化
プロジェクトを推進するため、ジャパネットグループはプロスポーツチームの運営にも参画・創設しました。
- V・ファーレン長崎(サッカー)
既存のプロサッカークラブであるV・ファーレン長崎のホームスタジアムとして「ピーススタジアム」を建設。 - 長崎ヴェルカ(バスケットボール)
2020年にはプロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」を創設し、ホームアリーナとして「HAPPINESS ARENA」を建設しました。 - 特徴的な施設の設計
ピッチとの距離を日本一近くする(最短約5m)など、観客の臨場感を最大限に高める設計が随所に採用されました。また、スタジアムビューホテルや温泉など、他の複合施設にはないユニークな機能が盛り込まれました。
グランドオープン(2024年10月)による期待と効果
約6年の企画・建設期間を経て、2024年10月14日に長崎スタジアムシティはグランドオープンしました。
- 地域創生のモデルケース
2021年9月にはスポーツ庁および経済産業省が定める「多様な世代が集まる交流拠点としてのスタジアム・アリーナ」にも選定され、日本における新たな地域創生モデルとして大きな期待を集めています。 - 雇用の創出
開業までに約1,000人の雇用を創出し、長崎の課題解決に貢献しています。
唯一無二!複合施設の主役「スタジアム」
長崎スタジアムシティの最大の魅力は、なんといっても「スタジアム」を核にした施設構成です。
ピーススタジアムとハピネスアリーナの臨場感
- PEACE STADIUM Connected by SoftBank(ピーススタジアム)
V・ファーレン長崎のホームスタジアム。
ピッチとの距離は最短約5メートルと、日本一近くでJリーグの試合が観戦できます。
選手の息遣いまで感じられる、迫力満点の体験は格別です。 - HAPPINESS ARENA(ハピネスアリーナ)
長崎ヴェルカのホームアリーナ。
バスケットボールの試合はもちろん、コンサートや大規模イベントにも対応する可変式の設計が特徴です。
試合がない日も「自由」に楽しめる!
このスタジアムの画期的な点は、試合がない日には観客席が開放され(7:00~23:00)、誰でも自由に過ごせること。
テイクアウトした食事やドリンクを持ち込んで、緑の芝生を眺めながら休憩する…そんな非日常的な使い方ができるのは全国でも珍しいようです。
泊まって、浸って、ととのう「スタジアムビュー」ホテル&温泉
施設に併設された「スタジアムシティホテル長崎」は、旅の楽しみをさらに広げてくれます。
日本初!スタジアムビューホテル
全243室の約7割がスタジアムを一望できるスタジアムビュールーム。
部屋の窓から、まるで特等席のように試合観戦ができます。
試合がない日でも、スタジアムの景色を独り占めする贅沢な滞在が可能です。

天然温泉「美人の湯」でリラックス
ホテル6階には、地下1,500mから湧き出る天然温泉の大浴場があります。
アルカリ性単純硫黄温泉は「美人の湯」とも称され、湯触りなめらか。
しかも、この大浴場からもスタジアムの景観を眺めることができます。
サウナや水風呂、プール(宿泊者専用)もあり、旅の疲れを癒すのにぴったりです。
最高のロケーション「スタジアムビュー」屋内プール
唯一無二のロケーション:「スタジアムビュー」屋内メインプール
長崎スタジアムシティのプール最大の特徴は、サッカースタジアムの壮大な景色を一望できることです。
- 日本初の体験
サッカースタジアムを窓一面から眺められる屋内プールは、日本では非常に珍しく、非日常的な空間でリフレッシュできます。 - 明るく開放的
窓から陽の光が差し込む明るい設計で、開放感に溢れています。 - 設備が充実
ゆったりとくつろげるベンチやリクライナー、プライベート感を保てるカーテン付きのカバナ(無料)も完備されています。

家族で楽しめる「キッズプール」と「ジェットバス」
メインプールに加えて、お子様連れでも安心して楽しめる設備が整っています。
- キッズプール併設
水深が20〜30cmと40〜50cmの2種類に分かれたキッズプールがあり、小さなお子様も安全に水遊びを楽しめます。 - 半露天ジェットバス
プールエリアには、水着で利用できる半露天のジェットバスも併設されています。スタジアムの心地よい空気を感じながら、心地よい気泡に包まれてリラックスできます。
サウナも完備の水着着用エリア
プールと同じエリアには、話題のサウナ施設も併設されており、水着で利用できます。
- スタジアムビューサウナ
プールと同様に、サッカースタジアムを一望できるドライサウナがあります。 - 本格的な設備
オートロウリュ付きの高温サウナや低温サウナ、水風呂も完備されており、サウナ愛好家も満足できる「ととのい」体験が可能です。
利用案内(宿泊者限定)
このプール施設は、スタジアムシティホテル長崎にご宿泊の方のみが利用できます。
利用資格 | スタジアムシティホテル長崎の宿泊者限定 |
場所 | ホテル 6階 |
営業時間 | 6:00~12:00 / 14:00~24:00 |
水着 | 水着着用必須。ご持参いただくか、フロントでレンタル(有料)や販売も行っています。 ※タオルは無料貸し出し |
お子様の利用 | 小学生(12歳)以下は保護者同伴が必須です。幼児用浮き輪(腕に付けるタイプ)は無料で用意されています。 |
食べて、買って、遊ぶ 充実のグルメ&ショッピング
長崎スタジアムシティには、長崎初出店を含む約80店舗(臨時店舗含む)のテナントが揃う商業施設も充実しています。
スタジアム併設ブルワリーと長崎グルメ
- THE STADIUM BREWS NAGASAKI
サッカースタジアムでビール醸造を行う全国でも珍しいブルワリー。
試合観戦のお供はもちろん、試合がない日も常時3~4種類程度のクラフトビールを楽しめます。 - フードホール
スタジアムの2階には、長崎ちゃんぽんや海鮮丼、博多ラーメン、チキン南蛮など、長崎県内外の九州の人気食が集まるフードホールがあります。
ピッチが見えるテラス席もあり、開放的な空間で食事が楽しめます。

ショッピングもアクティビティも
地元の名産品やお土産はもちろん、アパレル、雑貨、スーパー、ドラッグストアなど、日常生活にも便利な店舗が揃います。
- スタジアム上空ジップライン
オフィス棟と商業棟の屋上を結ぶ、全長258mのジップライン。
スタジアムの上を滑走する、スリル満点のアクティビティも体験できます。 - オフィシャルグッズストア
V・ファーレン長崎と長崎ヴェルカのグッズを豊富に取り揃える大型店舗も必見です。
夜を彩る光のショー「ナイトミラージュ」
夜になると、スタジアムは幻想的な光に包まれます。
NAGASAKI STADIUM CITY NIGHT MIRAGE
スタジアムをレーザー光線で彩るナイトミラージュは、毎日夜2回開催されています。
V・ファーレン長崎または長崎ヴェルカが勝利した日には、特別なショーが披露されることも。
ロマンチックな雰囲気は、デートスポットとしてもおすすめです。
アクセス情報
JR長崎駅から徒歩約10分、稲佐山ロープウェイ乗り場も徒歩約10分というアクセスの良さも魅力の一つ。
路面電車の電停も近く、観光の途中に気軽に立ち寄れる立地です。
まとめ(サッカー日本代表久保建英選手も言及!)
サッカー日本代表の久保建英選手は、「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」で試合後、「めちゃくちゃ良かったですね(スタジアム)」と大絶賛。
「広島でもやりましたけど、サッカー専用スタジアムが日本でも当たり前になってほしいなと個人的に思っているので。この取り組みはいろんな人の力があってだと思うけど、他のチームもどんどん真似していってほしいなと思います」と思いを語り、スタジアムに感銘を受けていました。
「長崎スタジアムシティ」は、スポーツ観戦はもちろん、グルメ、ショッピング、温泉、そして非日常的な体験まで、訪れる人々に「感動と誇りあふれる今」を提供してくれる、長崎の新しいランドマークです。
※上記情報は、訪問した際の内容に基づき作成しておりますが、最新の営業時間や料金はホテル公式HPにてご確認ください。